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コストだった家賃は広告費に変わる

NPOサプライズがコンセプトデザインを担当した「ドットツリープロジェクト」 様々なメディアで取り上げて頂いきOPENから1年半が経過しました。この空間で過ごしている中で様々なことがわかってきました。その中の1つが「家賃を広告費と考える」ということです。

 

今までの賃貸物件というのは「ただ住む場所」として利用されていました。そして多くの人が「家賃」をコストだと感じていています。よく聞く話で「家賃を払うくらいなら家を買ったほうがいい」と耳にしたりします。これは考え方の問題なので両方の意見があることは間違いありません。しかし、家賃=ロスだと考える方が多いというのは感じています。

 

しかし、もし家賃が家賃でなくなったらどうでしょうか?例えば自分がそこに住んでいることで「こんな仕事あるけどお願いできない?」「こんな取材依頼があるけれどもどう?」という物件があったらどうでしょうか?そこに住むこと自体で多くのチャンスが生まれる物件だとしたらきっと楽しいだろう。その考え方を少しでも実現しようと動いているのがドットツリーです。

 

ドットツリーに入居しているWeb制作会社アーティスティックスの長岡社長に「なぜドットに入居を決めたんですか?」と以前聞いたことがあったのですが、その時長岡さんは「何かの広告に240万円払い効果を考えるよりも、ドットツリーに入居したほうがより効果のある広告となるはず。その広告費に住まいとオフィスがついていくるんでしょ?ものすごくお得じゃなですか」と言って頂いたんです。 このお話をお聞きした時、自分自身もっとドットツリーをブランディングしなくてはと感じたんです。 そして先日1年半ぶりに「ドットツリーに入居して、どんな変化がありましたか?」と長岡社長にお聞きしたところ「2年分の家賃よりもドットにいることで仕事が入ってきています、さらにつながりは広がっていて 優秀な人材の確保もできた。本当にいい展開です」とおっしゃって頂きました。さらに長岡社長の会社ではドットツリーメンバーとのコラボレーションも積極的にして頂いており プロカメラマンの武智くんや翻訳家の植松さんと一緒に企画提案をされているシーンも増えてきているようです。

 

先日もある個人事業主の方に「もし住んでいることで、仕事や取材の依頼がくる賃貸物件があったらどうですか?」とお聞きしたんです、そうしたら「すぐに引っ越しますよ!」と笑いながらおっしゃってくださいました。

一概に全てがすぐにビジネスにつながることだけではないのですが、積み上げながらドットツリーという方法論を確立していきたいと思っているところです

 

飯倉清太