あるジェラートを売っている方から
「飯倉さん、ちょっと相談にのって」
とメッセージが飛んできました。
一体どうしたのかと尋ねると、「ジェラートのネット通販をしたい」とおっしゃるのです。
今まで店頭売りしかしなかったのに 何があったのだろうと更にお聞きすると
ある団体の無料アドバイザー制度があって お願いをしたらアドバイザーの方がこられ
「もっと販路を増やすなら 今までやっていないネット通販をすれば 売上が伸びる」と
助言をされたそうなんです。 そこでネット通販をしたい！となったという流れ。
「１度行きますね」と ご連絡をしました
【飯倉さんどう思う？】
後日お店にお伺いすると その方は「飯倉さん ネット通販すると売れると思う？どう思う？」
と聞かれたので 僕の経験からでの感覚ですが「売れないと思います」とお答えしました。
ネットで売るといっても様々な方法があります、例えば楽天やYahoo!に出したりするパターン
もあれば、自分のHPで売るパターン。今回は有料サイトは使わないという事だったんですが
そもそもHPのアクセスがあったとしても そこから購買に繋がるかは相当な努力が必要だと
思います。通販をやるとなると 発送の手間・梱包の手間・HPの管理・お礼の返信・在庫のチェック
など今までにしていなかった業務が増える事になります。 それがリピーターの方ならまだしも
一度も食べた事のない方が買われるかといえば、かなりのハードルです。
もしやるならば専属をひとり付けて、広告費もかけて やっとスタートラインだと思うんです。
ならば、僕的には 今までの実績がありリピーターの方もいらっしゃる「店頭」で勝負した
方がこのお店の今の現状ならば「伸びる」と感じたんです。（一概に全部のお店ではないです）
逆説として考えられる方法は
「通販では美味しさが伝わらないから、店頭でしか販売出来ません」
と言い切った方がいいのではないでしょうかと僕的な観点でアドバイスをしました。
また、通販にかけようとしていた費用を使って 看板を新しくして地域に対しての広告を
打ってみたらどうかとも何となく提案したのです。 そんな会話を１時間程してぼくは
そのお店を後にしました。
数ヶ月が経った先週、またまたメッセージが飛んできました。
「飯倉さん！ 看板新しくしたりして やってみたら 去年の数倍売れているよ！」
この時 僕は自分のことのように嬉しかったんですよね。
【アドバイスというもの】
最初の方に登場したアドバイザーの方が「ネット通販をすると売れる」と言ったのは
間違いではないとは思います。 でもケースバイケースというか そのお店の特徴などが
ありますから通販に向き不向きというのがある。 また今のネット社会では ネットに
商品を掲載するところまでが「ゴール」だと思っている店主の方がいらっしゃるのも
事実じゃないかなと感じます。載せれば売れるみたいな思考になってしまっている所が
あったり、なかったり。 だから僕的には「実際自分でネットで売った事の経験があるか」
と聞くべきかなって思います。 その時どんな苦労をされたとか どんな売り方をしたとか
どんな広告を使ったとか どんなサイトを使ったとか。
現場感の無いのは なにも通販に限った事じゃないけど 現場感がないならないで
一緒に売って行く姿勢があるアドバイザーなら いいんでしょうね。
今回の場合はあくまでも僕が持っている経験と知識で 上手にアドバイス出来た例ですが
小売りとか小さいお店とかって その人のカラーがありますから、上手にそれをバックアップ
することが出来たら 楽しいお店が増えるのでしょうね。 と感じています
※ ひとつ かなり気になっている 取組みがあったんですが どうなったんだろうか・
あとで調べてみようと思います。
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