4、「行動開始」

ブログに記事を載せた事でコメントが付き、やむを得ずゴミを拾う事となってしまってから、自分の中の「何か」が変わり始めました。数日前まではまさに評論家みたいなもので、ゴミが落ちている事に対して捨てた人のモラルとかをただブログで書いたりしていた事が、自分が拾うという立ち位置の変化により全く違う感覚が芽生えてたんです。これはもの凄く簡単なのだけど大発見だったのです。

 

その発見の答えというのは【まずは自分が動いてみる】という ごくごく当たり前の事。たったひとつの「答え」を見つけたことによって今までとはまったく違う行動パターンとなっていきます。

元々仕事では「動く事」が出来ていたのだから、仕事以外での「動き方」さえ解れば何て事ないんです。今までなら「他人事」もしくは「評論家」、しかし自ら行動すれば「自分事」 この現場感覚はピーンときました。まさに脳内が革命した感じです

とはいえ、なぜこんな簡単な事に今まで気がつかなかったのという事なんです。どうして評論家のままだったかという事です、実際自分でいうのもおかしなものですが「経験値」でいえば圧倒的に今の方が高いのですが、「発想力」として言えばまったく変わっていないんです。単純に当時は発想したものを発想したまま終わらせていたという事。それじゃなんの役にも立たないということなんです。

だから「発想+実行」がとても重要になるのです。

 

こんな事を考えながら次に実行をしようと思った事が「歩く」という選択だったのです。

というのも伊豆に暮らしているとどうしても「車社会」になってしまい歩くという事が中々無くなって行きます。その証拠に僕は十数年の間 お店と自宅の往復をずっとしていたのに その道の途中を歩いた事がないのですから・・・ 実は自分の足元を全く知らないんですね。だからこそ歩くことをしてみました。

 

駐車場から少し下るところから村井さんの家を通り越し、天城山荘を抜けるとしばらくの間は民家がありません。そこを歩いてみると毎日通っているはずの道は、まったく自分の知らない道だったんです。側溝を見れば そこには空き缶やペットボトルが散乱、ガードレールの外側を覗けばそこからは判断出来ない様な「ゴミ」が落ちていたんです。車のスピードでは全く気がつかなかったものなんです。

さて、この状況を見つけてしまったのでは何とかするしかない。そこで僕は近隣の施設にいる武井君に「結構ゴミ落ちていたんだよね」と話をしてみました。すると「そうでしょ〜」という答えが返ってきました。元々彼は道路脇でゴミを見つけたら車を止めて拾っていたんですね。でもそれでも間に合わないくらいなんです、要するに「捨てられるスピード」と「拾って行くスピード」が全くもって合っていないんです。捨てられるスピードが遥かに早いんですね

 

これをどうにかするにはするには、やはり行動を起こして行くしか無いのです。そこで数名の人に声をかけて、取り急ぎ「3月」に一度拾ってみようという事となったんです。それが2008年1月の中旬だったと記憶しています

 

 

つづく