前回からの続き
「ゴミ拾い」「同時開催」「ブログ仲間」 この3つのキーワードに
どのようなバリューを付けるかというのは当時色々考えました
ストーリーとしては ゴミ拾いというものを、ブログを使って同時開催
を繰り返して行けば、東部伊豆全体で多くの人が清掃活動をし地域が
盛り上がる。という考え方
しかも当時は「エコブーム」 なにしろエコロジカルフットプリントとか
カーボンオフセットとか チームマイナス6%とか そんな言葉が踊って
いて 「エコエコエコエコ」と呪文のように唱えられていた時代。
正直このとき 「間に合うかな どうかな」と感じていました、この間に
合うかというのは「時代」に対してです
この時 「ガソリンの暫定税率」がすったもんだしていて 値段が
乱高下。前年の「リーマン破綻」による影響は凄まじかったんです
だからこそ節約を「エコ」と呼ぶ人が増えて まさに世の中は「環境」と
いうワード一色でした。
その「環境」を「観光」や「地域活性」に転用しようという発想を持った
のはそんなに時間が掛かりませんでした。とはいえ 当時の僕が思っていた
「観光」というのは今とはニュアンスが違います。
誰と話しても「ガソリンが高いから」「リーマンの影響で」と観光客が来ない
ことを「誰かのせいにする」そんな人ばかりで少し嫌気がさしていました。
確かにお客様の絶対数は減ってしまっていましたが、それでも「他の観光地」
と比べたら伊豆は化け物です。
だからこそ「他人のせい」にしないで、自分たちでお客様に来て頂ける何かを
作りたいと思っていたんです。そういう背景も当時ありましたね
ブログを盛り上げる事も 地域を盛り上げる事も 観光のお客様を増やす事も
「ゴミ拾い」というワードで 自分の中では腹落ちしていったんです。
そう 誰がどう考えても、ただの「ボランティア」なんですけどね
僕にとってはボランティアではなかったんです。どちらかと言えば宝の山に
見えました。
「もう少しのヒント」
ゴミが宝の山に見えたなんて 本当に「頭がおかしい」と思うかもしれません。
しかし本音なんです、まずひとつめの理由としては「明確そして共通の目標」を
設定出来たことです。いくらブログを盛り上げようと言っても、地域を盛り上げ
ようと言っても机上の空論ばかりでは前に進みません。実行ありきにしていく事
が出来るツールだと確信をしたんです。そのフラッグシップがどうしても必要だ
ったんです。当時ぼくらの周りには明確な「設定」がなかったんですね、全部
漠然としていたというか、そんな中で見つけた共通項の行動作業。実際にみんな
何かに取り付かれたようにゴミ拾いへと向かって行きました
そしてもうひとつは、「3方間での考え方」です。直接的利益ではなく間接的利益
とでも例えればよいでしょうか。(この1年後freeという本が出版されて再確認した)
当時の僕の頭の中はこうです
「googleって検索してもお金払わないけど、儲かってるなぁ
テレビって見ていてもお金払わないけど、ちゃんと運営しているな
ラジオとかフリーペーパーとかもそうだよなぁ」
スポンサービジネスかぁ、ゴミを拾っているのは大事だけど それだけ
やっていてもダメだな。アレンジしないとな ゴミ拾いってどうにか
して「成立」しないのかな。これを使って伊豆に人がたくさんくれば
結果としてそれでいいんだけどな、あ、出来るじゃん
そうだ もっともっとゴミを拾えばいいんだ。綺麗になる、観光の方へ
のおもてなし、自分たちの実行動、そしてニュース! なんでもアレンジ
出来る!
この時 本当に思いましたね、 やっとやっとやっと38年間で
「自分を思いきり表現出来るツール」を見つけたと。
そして僕はある 自分の思いを実行に移して行きます、それはゴミをみんなと
一緒に拾ってから まだ1ヶ月も経たない 2008年3月31日
その日が着々と近づいていました。
つづく
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