前々から講演の中で皆さんにお話をさせて頂いているのが「次世代育成」。ぼくはいま1番必要な
ことはまさにこの育成事業だと思っています。 僕は伊豆に住んでいて、観光の仕事を営み この
20年の伊豆を見て来た一人です。 今と昔が違う部分というのはたくさんあるんです、その変化が
確実にそしてゆっくりと動いていて、ここのところ完全に「時代が変わってしまった」と
感じています。 それは一体何か
先日もFacebookでは書かせて頂きましたが 観光の話になると とかく「インバウンド」という
言葉が出てきます。中国 台湾 韓国などを中心として 欧米の方々をどうやって日本に観光へ
来て頂き 尚かつ伊豆で宿泊などをして頂くかという話。 大まかに見てここは数字が出やすい。
その次に「関東圏内から8割のお客様」という話題になります、これは伊豆のお客様の割合が
関東に集中していて そこへのキャンペーンを行い誘客をという話になります。
でも僕は「違う」と思うんです。違うというかダブルスタンダードと言えばいいのでしょうか
間違ってはいないのですが 間違っていると思うんです。
まずやらなくてはならないことは「目の前のお客様」に対して 全力を尽くしリピートして
頂ける様にすることです。 まさに「おもてなし」の部分ですが では一体 インバウンドや
関東県 と おもてなしと どちらが「先」に行われるべきかと考えれば 間違いなく
「おもてなし」になります。なぜか 答えは簡単で 多くのお客様がいらっしゃっても
リピートして頂ける様なおもてなしが出来ないのであれば 1度お越しになって頂いたものの
二回目は無いという話になります。 だからこそまずはおもてなしから始まるという事です
でも・・ 人材育成というのは「数字」や「見える化」がとてもしにくいもの。一体どの人材が
育ち、どのくらいの効果があるのか それを測定するのは難しい。だから観光の人材育成も途中
で終わってしまうものです。そこから転換してまたマスツーリズム?という感じになります。
単純に数字が出ますから やりやすいと思います。 でも僕ら伊豆に住む人間としては その
数字はあまり関係ないというか 全体的に「違う」と思うんです。
先ほどもお話をした通りなのですが、僕が思うに「どの地域か1番最初に舵を切るか」だと
感じています。それが10年掛かるかもしれませんが 10年かけたものは必ず帰ってきます。
それが人材育成だし 毎年50人もの人を育て上げなくてはならない事業でも実はなくて
「3人」毎年 HUBになれる若者や人材がいれば 凄い事になるんです。
まさにこれからの伊豆は まず伊豆を知る事から始めた方がいい。 知らないことばかりですから。
その土台があって 初めて「次へ」向かう事が出来るのだと思います
今回も 写真にある 子供達が創る地元情報誌「くるら」vol3を作成する事となりました。
このプロジェクトは(担当高橋) 子供達に地域の旅館やお店に取材に行ってもらい、写真や
記事、文字お越しをしてもらい デザイナーさんと打合せをしつつ1冊の冊子にまとめるという
ものなのですが、子供達が物凄く「良い顔」をするんです。 今まで知らなかった大人と
直接話すんですから しかも 伊豆市の旅館の旦那衆や女将さん 会社を営んでいる方などなど
です。その中に飛び込んでお話を聞いてくるというのは「地域を知る1歩」になるんです。
結果としてこれが将来にどのような影響を及ぼすかは未来にならないとわかりませんが
わからないからと言って 動かない訳にもいかない。
少し長くなりましたが やはり ぼくは「地域は人で出来ている」と思っています。
100%の人に目覚めて欲しいと 実は思っていません。それは不可能だから
世の中はやはり 2・6・2 の割合で出来ていて その配分を理解した上で 人材を
育成して行く事が 鍵となるのだろうと考えています。
まぁ 実際 人前で話す事が1番の人材育成になりますから、そういった場も作って
いこうと考えています。
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