人口が減ると何が問題なのか?

「人口の問題」

よく講座で「人口が減ると何が問題なんでしょうか」と皆さんに問いかけます。

大体の答えが「税収が減少する」「コミュニティが崩壊する」との意見が出ます。
でも以前にある高校生に「ならば飯倉さん、ビルゲイツが引っ越してくれば解決しますか?」と聞かれた事があります。

そう、単純に人口が減る=税収が減る とは言えないのかもしれないとその時から考えました。商売的に言えば人口=売上となるのかもしれませんが、売上については多ければ多い方がいいのですが実は興味のあるところは「利益」です。
1億円売り上げる会社と2000万売り上げる会社があって、見た目には1億の方が「凄い」となりますが、仮に一億A社は利益率2割 一方B社が利益率5割ならば 売上は5分の1ですが利益は一緒になります。
人口減少という分母が減る事自体が問題であるとは思いますが、残った人のクオリティが上がって行けばクリア出来る問題もあるという事ですよね。

コミュニティについては もっと明確で5万人の町と100万人の都市があって実際に見て来たことですが 100万人の都市のある歩道はまったく管理されていなく草が伸び切って50メートルもの間 歩く事さえ出来ない場所が存在しました。しかし5万人の市 例えば石川県七尾市などはコミュティが形成されていてゴミがほとんどない状況、 これは人が多ければ「他人事」になる確率が増え行政任せになる可能性があるということです。 ただ人が多ければコミュニティが担保されるというのは実はありません。

どちらも一概には言えませんが、人がいなくなる 消滅しちゃうと 煽るだけ煽って 答えをもたない人が結構いて、危なっかしいんですけど。1度全体的になんというか「落ち着け」という感じでしょうか。最後は中身の勝負だと思うんです。そこを1度考えてみて「数よりも質」で数十年運びつつ次のステップを目指せばいいのではと個人的に考えてみました。自分自身も質を高める為に少しでも努力したいと思っています。

                                 内閣官房・地域活性化伝道師 飯倉清太