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サテライトオフィスの可能性

地方において現在地方創生の名の下に様々な取り組みが行われています。 その中のひとつとして注目されているのが

「サテライトオフィス」というもの。 首都圏などから地方にオフィスを構え 社員の皆さんに空気のいい場所で働いてもらおうというような流れになっています。 

 

しかし、それだけを求めて地方へオフィスを出す会社というのは実際はあまりないのではないでしょうか?

 

いまサテライトオフィスで有名なのは徳島県の神山や美波などです。東京から遠く離れた場所に多くの会社がオフィスを進出している。これはとても興味深いこと、 理由を聞いてみれば やはりそこにはキーマンがいるというのがわかります。神山の場合ならばグリーンバレーの大南さんという有名な方がいらっしゃいますし、美波町ならばawaeという会社が存在しています。

 

キーマンがいて その人達が多くの人とつながり そこから様々な壁を乗り越えて企業がサテライトオフィスを進出する。しかし進出した先に一体何があるのだろうか?

 

確かに働き方改革というものがあって、「新しい働き方」ということを唱えている場所もある。 実際に社員の人たちが地方で働くことでストレスが軽減したという話も聞いたりする。これはとても大事なことだと思う、楽しく働くということは人生においてとても重要なことだからだ。

 

ただ、勤務の管理などが実際は難しいという話も聞いたりする部分。 これも何かしらの方法でクリアしていかなければならない案件でもある。

 

「地方が一番求めていること」

首都圏の企業が地方にやってくるということだけでも 実は地元では大きなニュースになる。「都会の人がやってきた」というようなニュアンスになる。それだけでもモチベーションやマズローの法則でいう承認欲求の部分を満たすことになりえる。しかし、実はその先にとても重要なことがある気がする。それが「雇用」ということじゃないだろうか。

 

地域貢献という話になれば 会社を営んでいる人はすでに相当な貢献をしている。一番の貢献は「雇用」と「納税」だといわれているからだ。 しかし、この雇用という部分においては少し角度を変えてみると 非常に大切なことがあると感じている。 地方において 若者が都会へ行ってしまうのは「仕事」があるからではないだろうかと考えられている。もし地方でもIT企業などで働くことができるのであれば 人口流出も軽減できる 地域の雇用も増やせる 地方への納税もできるという貢献度の高いことができるのではないだろうか。

 

「雇用→住宅→教育」

yahooで記事を書いている庄司里紗さんと以前お話をした時に 地方で重要なことはやはり「仕事」だと思うとお教えいただいた。 仕事があるからこそ そこに住まい そして住まうからこそ 子供が生まれ 教育が必要とされる ということだった。 これは確かに正しいと思った、実際自分たちがプロデュースさせていただいているドットツリーも オフィス付き賃貸物件なのだが まずは住むということよりも「仕事」を中心として考えた住居だからだ。

 

引っ越すことは簡単だが 住み続けることは大変 これが移住定住の重要な部分だと思う 自分自身も25年前に仕事をするために伊豆へ移住をしたという経験がある。

いま ドットツリーを2年運営させていただき わかってきたことはたくさんある。例えば 地方でも「成立する仕事」

そして 地方じゃなきゃ「成立しない仕事」 というのもある。 また地方だからこそのチャンスの捉え方というものもある。  また様々なことをこの2年で経験してきたことで 人の役に立てるのだろうと自分では感じている。

 

「ビジネスで地域の課題を解決する」

実際 いま書いた通り 地方に来て雇用が発生すること自体が課題解決になる。またこれ自体がCSRになり 働き方改革にもなる。 また地方に進出したことをCSVにしてしまうことだって出来る。  ドットツリーは補助金も助成金も入っていない民間100%のプロジェクト。 実際に2年間12の事業者が住まいながら働いている、 地方に進出するのに聞かれることは「補助はどれくらいあるの?」ということだが ドットの場合は誰も補助を受けていない。だからこそ 皆 つながりや情報が増え 仕事に良い影響を与えていると感じている。実際少しの補助を得るより 自由につながりを広げた方が儲かる可能性は高いというのがわかっている。

 

「熱海では」

先日 atamistaの市来くんが出版した本に「起業する人を100人」というのが目標だと書いてあった。 これを読んで思ったことは 伊豆市の場合は 起業をする人を応援している余裕が実はあまりない。なぜならば起業をして伸びるまでの時間軸と伊豆市の人が減っていくスピードが合わないのではないかなと感じている。ならばドットツリーも同じだったが 起業する人よりも 起業を「した」人に集まっていただく方が地方にとってはありがたいことなんだと思った。(もちろん起業される方もウェルカムです)  熱海が100人起業する人を応援するのであれば 僕らは起業してある程度 波に乗った人が次に何をしようかなと考えているのであれば そういう会社の方を100社 誘致したい。

 

来ていただいて一人でも雇用が生まれた本当に嬉しいです。 ドットからカウントするのであれば あと87社。

とりあえず聞いてみるかと思ったら 気軽にメールしてもらったら嬉しい。 伊豆市は本当にいいところだ

移住して25年住んでいる自分が言うのだから 間違いないと思うが。 (飯倉清太)